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寒河江松夫先生のオススメ本 ―外国文学編―

図書館2016年7月20日 16:56

その① 『トニオ・クレーゲル』/トマス・マン著

著者は今から70年前のドイツ人で、ノーベル文学賞もとりました。

この作品は幼少期から苦しい青春時代を経て立派な大人になっていくまでを順に描いた、著者の自伝小説です。

幼い頃は感受性が強く傷つきやすいひ弱な人物だったのですが、

ある嵐の夜に、疾風の如く吹き荒れる台風と自分の心の嵐を体験します。

そうして確実に《大人》へとなってゆきます。

多くの人にとって力強い励ましになるのではないでしょうか。

 

その② 『マクベス』/シェイクスピア著

主人公マクベスは自分が仕える領主ダンカンにとって代わるため殺してしまいます。

だがその直後からその行為に苦しみ悩みます。その時の言葉が次の通りです。

「どうしたというんだ、おれは?音のするたびにとび上がる。この手は?ああ眼の玉がとび出す。大ネプチューン(海の王)の支配する大海の火を一滴残らず使ったら、この血を洗い落とすことができるだろうか?いやそれどころか、このおれの手が眼もはるかな大海原を真っ赤に染めて、緑を真紅(深い赤色)に変えるだろう。」

このようにシェイクスピアは人間の心を深くえぐって表現する力に優れていたので、『百万の心を持つ人』と言われてきました。英語の中にも彼の作品から定着した言い回しがたくさんあります。

 

その③『黒馬物語』/アンナ・スウェル

今から150年程前のイギリスの裕福な家では、農耕やその他の用に馬を飼って大事にしていました。著者のところでも、黒く輝く立派な馬がいて「Black Beauty(黒き貴婦人)」と呼ばれ大事にされていました。

読んでみるとわかりますが、単に大事にするということではなく、本当に馬の気持ちになって飼育していたのです。そしてその馬がさまざまな事に巻き込まれますが 、家族が皆一丸となって解決に当たっていることがわかります。

私は今まで、この作品ほどに動物の心に入った作品は、前に紹介した『灰色熊ワーブ』以外に知りません。動物好きの人はぜひ一度読んでみてください。

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